2018年9月4日火曜日

「いのちとみそ」販売価格について

何人かの方からご質問があったので、リマインドとしてここに回答しておきます。



ブックレット「いのちとみそ」は、

■1冊の価格:(税込み)
10冊以上 400円
30冊以上:350円

となっています。
そこで「550円で販売して差額(150円〜200円)を自分たちの活動費用に当てていいですか?」という質問がありました。

もちろんです!

そうしてほしくて、このような値段設定にしています。

本を作るという作業は、細かく見ると、

・本を作る(執筆、イラスト、装幀、校正、印刷など)
・本を知らせる(宣伝、広報、告知など)
・本を売る(営業、配布、発送、手売りなど)

に分けることができます。

これらのプロセスの、どの部分に関わってくれている人達も、本を作る上での大切な存在です。

そのひとつひとつのプロセスが、バトンのようにつながって、初めて、本が皆さんの手元に届ける事ができます。

30冊仕入れてくださったということは、そこから30人の人達の手元に届ける部分を担う形で「本作り」に携わってもらったということ。

本を手渡しするという行為は、れっきとした「メディア活動」です。

その行為のひとつひとつが、みそ文化を活性化しています。

その、ひとつひとつのミツバチや蝶の羽ばたきが、世界の裏側にまで変化の波を広げる。

バズコミュニケーションが世界を変える。

と思っています。

これらひとつひとつの「本作りのプロセス」に持続可能な形で関わってもらいたいので、ある意味での対価として、販売活動、配布活動には「販売手数料」的なものをきちんと渡したいのです。

「10冊以上仕入れてくれている」ということは「買って読む」以上の何かをしてくださっているという認識の上で、このような価格設定にしています。

本の製作者も大事です。

筆者もイラストレーターも大事。

だけど、、運送会社や、販売店が大事にされなければ、文化は守れません。

そのことを、ソニーミュージックで営業職をしている時、富山や石川の小さなお店が、巨大ショッピングモールの台頭によって倒産していく姿を見て痛感しました。

どちらのマーケットがいい、という話ではありません。

ただ僕は、小さな手売り重視のお店がしている、温かい仕事に対して、具体的な形で敬意を表したいし、大事にしたい。

自分たちでものを作るということは、ものづくりに携わるひとりひとりを大事にする実践を、自分たちで作るということ。

そのような思いが、このような価格設定をするという行為として現れているということです。

販売して利益を得るということは、その人が自己犠牲的な形で活動するのではなく、活動をするためにかかるエネルギーを自給できる可能性が増えるということ。

堂々と胸をはって、300円で仕入れて500円で販売してください。

その差額が、皆さんのやろうとしている素敵な活動へのエンパワーメントになったら、とてもとても嬉しいです。

出版、文化活動の意義は、手にとってくれた人達の幸せへの貢献。

そこにこそ創作の喜びがあると思っています。

そして、500円で買うということは、正当な販売手数料が販売者、製作者、宣伝者に届くということ。

そのお金は、町の小さな喫茶店や、小さな市民活動団体や、アトリエや、農家や、僕と打ち合わせをしながら製本や発送をしてくれる人達の活動費や生活費になります。

購買という形で受け取ったエネルギーは、そういった形で循環していきます。

ご理解のほど、どうぞ宜しくお願いします。


☆「いのちとみそ」販売拠点はこちら!(9月10日以降)
https://inochitomiso.blogspot.com/p/blog-page_7.html


◎いのちとみそFacebookグループ
https://www.facebook.com/groups/259993384824030/